「内定者懇親会の幹事を任されたけど、何から手を付けていいのか分からない」「失敗したら内定辞退につながるかも…」
そんな不安やプレッシャーを感じている幹事さんは多いのではないでしょうか。
内定者懇親会は、会社の未来を担う大切な人材との最初の“本格的な接点”です。
だからこそ、準備・運営・フォローまで抜かりなく進めて、内定者・社員ともに「参加してよかった!」と思える場にしたいですよね。
本記事では、内定者懇親会の企画から当日運営、終了後のフォローアップまで、幹事さんが実践しやすいノウハウ・チェックリスト・会場選びのコツ・進行例文までを徹底解説します。
目次
【目次】
- 内定者懇親会の目的と効果
- 準備編:段取り・チェックリスト・会場選び
- コンテンツ企画・進行のコツ
- 進行台本・挨拶例文とマナー
- 当日運営のポイントとトラブル対策
- 終了後のフォローアップ・アンケート
- ワンランク上の懇親会にするためのコツ
- まとめ
1. 内定者懇親会の目的と効果
内定者懇親会は単なる「顔合わせイベント」ではありません。
現代の採用市場では、複数内定が当たり前。
内定者は「どの会社に決めるか?」を人や雰囲気で最終判断するケースが増えています。
そのため懇親会は、内定辞退の防止・入社意欲の向上・企業文化の浸透・人間関係づくりという戦略的な役割を持ちます。
内定者懇親会の4大目的
- 内定辞退の防止(会社や人への愛着を醸成)
- 企業文化・雰囲気の伝達(“リアルな空気”を体感)
- 入社意欲の向上(不安の払拭・モチベーションアップ)
- 同期・社員との関係構築(組織適応の土台作り)
また、対面での開催は「入社意欲が高まった」と感じる内定者が約57%というデータも。
オンラインも活用しつつ、1回は対面イベントを組み込むのがおすすめです。
2. 準備編:段取り・チェックリスト・会場選び
成功する懇親会のカギは、実は「当日」よりも「準備」にあります。
ここでは、幹事さんの負担を減らしつつ、抜け・漏れのない準備の進め方を解説します。
2-1. 懇親会準備の流れと幹事チームの役割分担
- 目的・コンセプト決定
- 日程調整(候補日提示&調整ツール活用)
- 予算策定(1人4,000円前後が相場)
- 会場選定・予約
- コンテンツ企画・社員アサイン
- 案内メール(服装・持ち物・出欠返信)
- リマインド連絡
- 当日運営(受付・進行・サポート)
- 終了後のフォロー(お礼・写真共有・アンケート)
幹事は一人ですべて抱えず、
・統括リーダー
・司会(ファシリテーター)
・会計
・コンテンツ担当
・連絡・調整担当
など役割分担するとスムーズです。
2-2. 準備チェックリスト(保存版)
- 開催目的・ゴールを明確化
- 参加者リスト・出欠管理
- 会場候補リストアップ&下見
- 飲食・設備・レイアウト確認
- 挨拶・乾杯依頼(役員・社員)
- プログラム案・タイムスケジュール作成
- 案内状・リマインドメール作成
- 名札・プロフィールカード準備
- ゲーム・座談会などの備品手配
- 当日役割分担表の作成
- 終了後のお礼・アンケート準備
2-3. 会場選び・予約のポイント
会場は「アクセス・雰囲気・設備・キャパシティ」が重要です。
特に内定者は土地勘がない場合も多いため、駅近・分かりやすい場所が安心。
- 最寄駅から徒歩5分以内
- 企業イメージや懇親会のコンセプトに合う雰囲気
- 人数に対して十分な広さ(立食/着席レイアウトも確認)
- プロジェクター・マイク・音響設備の有無
- 禁煙・分煙対応
- スタッフの対応(下見時に要チェック)
下見や、グルメプラスのような宴会専門サイトの活用もおすすめです。
オンライン開催の場合は、ZoomやTeamsなどのプラットフォームの安定性や機能も要確認です。
3. コンテンツ企画・進行のコツ
「せっかく集まったのに、会話が盛り上がらない…」
そんな事態を防ぐには、参加者同士が自然に交流できる仕掛けが重要です。
3-1. 内定者が喜ぶ!おすすめコンテンツ
- 自己紹介(テーマ型)
「自分を漢字一文字で表す」「最近のGood & New」など、個性を引き出すテーマを設定 - 共通点探しビンゴ
「海外旅行経験あり」などのお題で、会話のきっかけを作るゲーム - チームビルディング系ゲーム
「謎解き脱出」「タワービルディング」など、協力や創造性を発揮できるアクティビティ - 先輩社員との座談会
部署・年次の異なる社員と少人数グループでリアルな質疑応答 - 自社サービス・製品クイズ
楽しみながら企業理解を深める - オフィス見学
働くイメージを具体化できる(対面開催の場合)
事前アンケートで「聞きたいこと・興味ある社員」「趣味・関心」などをヒアリングし、席順やグループ分けに活用すると満足度が上がります。
3-2. コンテンツ企画のポイント
- 一方通行でなく“対話”や“体験”を重視
- 内定者の心理的安全性を最優先(質問しやすい・断りやすい雰囲気作り)
- 企業自慢や内輪ノリにならないよう配慮
- 参加者の個性・多様性を尊重する工夫
ゲームや座談会は、企業の価値観を体感的に伝える絶好のチャンスです。
4. 進行台本・挨拶例文とマナー
幹事さんが一番悩むのが「進行の言い回し」や「挨拶の依頼・例文」。
ここでは、当日の流れに沿って使える台本・例文・マナーを紹介します。
4-1. タイムスケジュール(例:2時間)
- 受付・ウェルカムドリンク(15分)
- 開会の挨拶(5分)
- 役員・代表者の挨拶(5分)
- 乾杯(5分)
- 歓談・食事(30分)
- ゲーム・アクティビティ(30分)
- フリートーク・席替え(20分)
- 中締めの挨拶(5分)
- 事務連絡・閉会(5分)
4-2. 司会進行台本・例文
- 開会の挨拶
「皆さま、本日はご参加いただき誠にありがとうございます。内定者の皆さまを心より歓迎いたします。今日はリラックスして、たくさん交流いただければと思います。」 - 役員・代表者の紹介
「それでは、当社代表の〇〇よりご挨拶申し上げます。」 - 乾杯
「皆さま、お手元にお飲み物をご用意ください。〇〇部長、乾杯のご発声をお願いいたします。」 - ゲーム・座談会進行
「この後は、皆さんが自然に交流できるゲームをご用意しています。ルールは…」 - 中締め
「ここで〇〇課長より、一言ご挨拶をいただきます。」 - 閉会・事務連絡
「本日はご参加ありがとうございました。今後のスケジュールやご不明点は、いつでも人事部までご連絡ください。」
ポイントは、「温かい言葉」「歓迎の気持ち」をしっかり伝えること。
また、服装や持ち物の案内は「ビジネスカジュアル」「具体例付き」で明確に伝えましょう。
4-3. マナーと注意点
- お酒は強要禁止(司会者から明言)
- 服装指示は具体的に(例:ジーンズOK、Tシャツ・短パンNG)
- 社員の“内輪ノリ”や専門用語多用はNG
- 内定者の質問を歓迎する雰囲気作り
- 一人でいる内定者がいれば、積極的に橋渡し
5. 当日運営のポイントとトラブル対策
準備万端でも、当日は予期せぬトラブルが起きるもの。
幹事さんは「心理的安全性の担保責任者」として、細やかな気配りが求められます。
5-1. よくあるトラブルと対応策
- 会話の輪に入れない内定者がいる
⇒ 趣味や出身地など共通点を運営側が橋渡し - お酒の強要・ハラスメントが発生しそう
⇒ 司会者が「アルコールの強要は絶対NG」と冒頭で宣言、運営スタッフが目配り - 社員が一方的に話しすぎる
⇒ 「他の方の意見も伺いましょう」と司会者が話題を振る - 遅刻者がいる
⇒ 受付スタッフが静かに案内、流れを止めず温かく迎える - 社員同士の内輪話で盛り上がる
⇒ 事前に「今日は内定者が主役」と社員へブリーフィング
5-2. 当日役割分担と連携のコツ
- 司会進行は時間厳守・柔軟対応
- 運営スタッフは常に会場全体を見渡す
- 受付・案内・サポート役を明確化
- 何かあったらすぐ「報連相」
進行表・役割分担表を全員で共有し、「誰が何をするか」を明確にしておくと安心です。
6. 終了後のフォローアップ・アンケート
懇親会は「終わったら終わり」ではありません。
イベントの熱量や関係性を維持し、内定者の信頼感を高めるためにも、迅速で丁寧なフォローが大切です。
6-1. お礼メール&写真共有(例文あり)
送信タイミング:できれば翌日中、遅くとも2営業日以内
内容:
- 参加への感謝
- 懇親会のハイライト(具体的なエピソード)
- 写真共有(アルバムURL+パスワード)※プライバシー配慮
- 今後の案内や連絡先
【例文】
件名:【株式会社〇〇】内定者懇親会ご参加の御礼
本文:
「昨日はお忙しい中ご参加いただきありがとうございました。〇〇ゲームでは皆さんのチームワークが光り、私たち社員も楽しいひとときを過ごせました。
当日の写真を下記URLにアップしましたのでご覧ください。
今後もご不明点があれば気軽にご連絡ください。皆様と春からご一緒できる日を楽しみにしています。」
6-2. アンケートで次につなげる
イベント後はオンラインアンケートでフィードバックを収集しましょう。
- 満足度(5段階評価)
- 入社意欲の変化
- 良かった・楽しかったプログラム
- 改善点・要望
- 今後のイベント希望
集まった意見は必ず運営メンバーで共有し、次回以降の改善に活かしましょう。
7. ワンランク上の懇親会にするためのコツ
ここまでの基本をしっかり押さえた上で、“もう一歩”踏み込むためのポイントを紹介します。
7-1. 「内定者ファースト」を徹底する
- 企業自慢よりも「人」のリアルな想い・体験談を重視
- 内定者の「知りたいこと」「不安」を事前ヒアリングし、企画や社員アサインに反映
- 給与・残業など聞きづらいテーマも、誠実に答えられる社員を配置
7-2. 心理的安全性を高める工夫
- 「どんな質問も歓迎」「お酒は無理せずOK」を明言
- 共通点ゲームやプロフィールカードで緊張を緩和
- グループワークでは全員に小さな役割(タイムキーパー等)を付与
7-3. 失敗しないためのNG集
- 「私服でOK」など曖昧な服装指示(→具体例を提示)
- 社員が内輪話・専門用語を多用(→事前ブリーフィング)
- 内定者だけで放置(→運営スタッフが常にファシリテート)
- 座談会が“尋問会”化(→社員から自己開示、匿名質問ツール活用)
最大のポイントは、「内定者一人ひとりが歓迎され、尊重されている」と感じられる場を作ることです。
8. まとめ
内定者懇親会は、会社の未来を担う人材との“最初の本格的な出会い”です。
幹事さんが戦略的な準備と細やかな気配りを重ねることで、内定辞退の防止だけでなく、入社後の定着・活躍にも大きく貢献できます。
「何のためにやるのか?」という目的意識、内定者の視点に立った共感性、そして計画的な段取り――
この3つを大切に、ぜひ自信を持って運営してください。
「グルメプラス」では、幹事さんの会場探し・予約・相談もトータルサポート!
困った時はぜひご活用ください。
幹事さんの手で、“最高のスタート”を切れる一体感あふれる懇親会を実現しましょう!