飲み会恒例の上司の説教は、こうして避ける職場の飲み会に出たくない理由の一つが上司の説教です。かつては出世にも影響しそう、ということで部下として上司が誘う飲み会についていき、聞き役に徹して上司の説教を我慢して聞く、という例も見受けられました。しかし、昨今は若い世代の半数以上が飲み会に行きたくない、と思っている時代です。
部下の若い世代から、うとまれて説教は聞きたくないと暗に言われているようなものなのに、飲み会に誘って説教してしまう人の心理や性格の一般的な例をあげてみました。さらに各例での対処の仕方、いわゆる対処法も紹介しました。説教をされたら、されそうになったら、というシチュエーションで活用してください。
目次
うんざりな上司の説教の対処法
飲み会での上司からの説教を、好んで聞いているいる人はいないでしょう。きっと説教している上司もしらふの時は、半数がそう思っているはずです。酔った勢いもあって説教し始める人は、なぜか100%いつも自分の考えが正しいと信じ切っている頑固者が圧倒的に多いのです。年齢を重ねることで考えが固まり頑固になるようです。
飲み会での説教に反論すると筋違いの感情論に発展
会社の飲み会で、若手社員の態度に驚く、という話題を振ってきた上司に意見交換のつもりでやんわり反論したところ、話の内容ではなく、反論した態度が気に入らないという感情論になってしまい、説教が始まった、ということがよくあります。
見栄っ張りで我が道を行くプライドが高い上司
プライドが高いから説教をするのだとも言われますが、見栄っぱりで我が道を行くタイプに多いのです。いわゆる「空気読めなーい」という性格なのにもかかわらず、部下を持てる上司になるのだから職場は不思議です。
上司の成果を持ち上げて説教を打ち切る方向へ
説教する上司の分析をもう少し続けます。飲み会での話題は、もっぱら職場や仕事の仕方といった部下がかなわない話をし始めます。そうなると、上司の独壇場で、聞く側が飽きているのにも気づかず過去の成果をひけらかしたりします。
この段階になると「オレの頑張りに対してお前らは!」と部下への説教の方向へ話が進んでしまいます。そうならない前に先回りして、仕事の成果を持ち上げて話を終わらせるように工夫しましょう。
上司からの説教への対処法5つ
続いて飲み会での上司の説教への対処法を5つあげ、簡単に解説してみます。それぞれちゃんと対応すれば効果を望めるので、次の機会に試してみてください。
- 適度に相槌を打つとともに、相槌のバリエーションを多く持つ
- 話題から外れないような内容で質問を返す
- 仕事の一環として聞いているふりをしつつ、心では別のことを考える
- 聞き役を輪番制に(上司はどこまで話したか分からなくなり、やめる場合も)
- さりげなく自然に席を立ち、離れた席に移る
バリエーションをもたせた相槌が効果的
1 の上司の説教を聞いているように見せかける相槌についてです。「はい、そうですね」とか「以後、気を付けます」というのが、一般的でしょう。これらに加え「ごもっともです」「分かりました」などのバリエーションを使い分けて接すると、上司は気持ちよくしゃべり続けます。こちらのネガティブな気持ちと反比例するように。
2 と3 は相槌の延長のような応対になります。会社の裏話的な内容で説教を始めたら、大げさに驚いたふりをするとか、別の部下の至らなさを責め始めたら、同調するように「私もそう思っていたんですよ」という具合です。説教内容がエンドレスで内容が変わらなくなったら、話題とは別のことを考えても差し支えありません。
同僚と示し合わせ説教の聞き役を輪番制に
4 は数人の部下である同僚と示し合わせて、説教の聞き役を交代する輪番制で対応するのです。酌を装って、説教の席を離れた同輩の後に別の人物が入るわけです。上司は人が変わったことに気づくかもしれません。そんな時は「聞き洩らしたので、初めからお願いします」としゃあしゃあと言えれば大したものです。
酌などで説教する上司から離れた席へ移る
5 4に似ていますが、トイレや酌など席を離れる理由をみつけて、説教する上司から遠くの席に移り、腰を落ち着けてしまうのです。目の隅で、隣席が空いた上司が何をしているかは気を付けてチェックしておきましょう。たいていは一人酌で飲み続けるか、別の部下を呼びつけて、新たに説教するはずです。
このほかにも、分からない単語や言い方などがあった時に「なぜ」を繰り返すという手もあります。本来の説教の趣旨を忘れて、ちゃんと説明してくれます。ただし、深追い、あまりにしつこい「なぜ」は禁物です。さすがにおちょくられていることが分かりますので。
お互い酔っているので説教内容を忘れる上司も
いかがでしたか。説教する理由とその背景、さらに説教への対処法が、少しは分かっていただけたかと思います。飲み会での説教の愉快なところは、お互い酔っぱらっていることです。説教の内容がわからなくなり、最後は上司が「とにかく、そういうことだ!」などと締めてしまう笑い話のような例もあるようですから。