昨今の統計によれば、会社や上司の誘いによる飲み会には、「できることなら出席したくない」「出席したくない」という回答が半数以上を占めた、という結果が出ているそうです。ひところ復活した飲み会肯定的にとらえた「飲みニュケーション」という言葉も、さして実践されなくなっているようです。
会社の延長のような就業後の飲み会には出たくないという現実が多数ながら、飲み会は必要と考える意見も根強いのが日本の職場なのでしょう。そんな必要悪ともとられるような飲み会の誘いを断る例文を、件名を含めてまとめてみました。
目次
飲み会を断るには理由と勇気が必要
飲み会の会社からの案内や上司からの誘いは、会社であれば社内メール、上司なら社内メールかSNSで携帯電話へ、という場合がほとんどでしょう。社内電話という例は今や化石と呼べる方法かもしれません。ともあれ、飲み会の誘いを断るには勇気がいります。単純に「出ません」では身も蓋もないでしょうから。
理由を示して参加しない意思表示をしっかりと
また、断る意思表示はあいまいな表現を使った感じにせず、はっきり伝わるような件名と内容にするべきです。加えて、誘われてから返答するまでの時間もできるだけ短い時間で応答するようにしたほうがベターです。時間がかかるのは、断る理由を探していたのでは、と思われかねないからです。
飲み会断りの本当の理由は書けない
飲み会を断る際に、本当の理由で断れれば、それにこしたことはありません。しかし「気分が乗らない」「愚痴や説教が飛び交いそうで、気が重くなるような飲み会は楽しめない」といった理由を書くわけにはいかないでしょう。断り方に隙があって突っ込まれ返答に窮し、強引に誘われて参加した、という最悪パターンも考えられます。
飲み会断りメール、基本の3項目
どうしたら、すんなり失礼にならない内容で、相手が納得できるような飲み会断りメールを送れるのでしょう。そこで伝えたいのが、断りの基本ともいえる以下の3点の箇条書き内容をまとめたメールを作成して送ることです。
- 飲み会の誘いの申し出に感謝する
- 断りの明確な理由を伝え、要求に応えられないことを伝えるとともに詫びる
- 今後も引き続き誘ってくれた相手との関係を続けていきたいことを伝える
上記の3点を踏まえて、断る際に相手が納得できそうな客観的理由をまとめました。
経済的な理由も飲み会断りには有効
経済的な理由として、以下の例をあげてみます。先日大きな買い物をしたため、余裕がないことを伝えます。突っ込まれた場合に何を買ったかを言えるようにしておきましょう。たとえばパソコン買い換えや白物家電の故障による買い換えなどが具体例になりますが、頻繁には使えない理由です。
ローンの支払いがあり、飲み代に回す額が制限されています、というのもやや説得力に欠けますが、半年に一度ぐらいは使えそうです。また、なぜか今月は飲み会続きで予算をオーバーしている状態のため参加できません、というのは説得力があります。しかし、これも頻繫には使えない理由でしょう。
飲み会断りには効果ある体調不良や投薬中
体調不良を理由にするのはうまく断れる場合がほとんどです。ただし、2~3カ月に1回の割合ぐらいが、理由とするには限度です。具体的には「風邪気味なので治るまでお酒は控えたい」「頭痛が抜けないのでお酒ダメだと思う」「(風邪などの)体調不良を改善する薬を飲んでいるので、お酒と一緒に飲むのが心配なため」というのが無難な理由といえそうです。
女性ならではの飲み会の断り方
また、女性であれば、女性ならではの体調不良を理由に断ることもできます。ほかにも「両親から飲み会を控えるように言われています」とか、家族がいれば「子供にお金がかかるので」なども立派な理由でしょう。
件名付き、飲み会の断り方メール
最後に上司からの飲み会の誘いを断るメール文面を1つ紹介しましたので、ご参考ください。
件名:本日の飲み会欠席について
本文
お疲れさまです。
本日はご親切に飲み会にお誘いいただき、どうもありがとうございます。
誠に伝えにくいのですが、先週から地元の友人が遊びに来ていて今夜飲む予定にしているため、参加できません。
地元からの友人は5年近く会っていない友達で、さらに東京近郊に就職している数人の同窓も参加する飲み会なのです。
これを逃すと、次はいつ会えるかわからない友人たちとの飲み会ということで、誠に申し訳ありません。
日を改めてのお誘いがあれば参加させていただきます。
以上、よろしくお願いします。
いかがでしたでしょうか。ほかにも、具体的なメール例はあげませんが、親族や友人の上京、肝臓機能低下などの健康上の理由、健康診断の結果が良くなかったので、というのもアリでしょう。さらに医者から止められているので飲めない、とか、先日飲みすぎて失敗したので、なども有効ですが、一過性の理由になります。
ともあれ、一番大事なのは、飲み会の誘いを断った理由を忘れないようにすることとです。誘ってきた上司は「その後の調子はどう」とか「郷里の友人は帰ったの」などと不意に聞いてくることも考えられるからです。ツジツマだけは合うように考えておくべきです。