「就活イベント懇親会の幹事を頼まれたけど、何から手を付ければいいのか分からない…」
「会場選びや段取り、当日の進行、トラブル対応まで全部自分でやるの?失敗したらどうしよう…」
そんな不安や悩みを抱える幹事さんへ。
本記事では、就活イベント懇親会を成功に導くためのポイントや注意点、具体的な手順や進行例文まで、役立つノウハウを分かりやすくまとめました。
幹事経験ゼロの方でも、この記事を読めば自信を持って懇親会を企画・運営できるようになります。
ぜひ、あなたの「頼れる幹事力」アップにご活用ください!
目次
就活イベント懇親会の役割と目的を再確認しよう
まずは「就活イベント懇親会」の本質的な意義を再確認しましょう。
単なる食事会や飲み会ではなく、企業と学生の双方にとって重要な戦略的イベントです。
企業側の目的は、学生に企業文化に触れてもらい、入社後の不安を和らげることや、内定辞退率を下げることにあります。
また、社員が学生の「素の姿」やコミュニケーション力を観察できる貴重な場でもあります。
一方で学生側の目的は、企業のリアルな雰囲気や仕事の内容、先輩社員の生の声を聞き、ミスマッチを防ぐこと。
同時期入社の同期と顔を合わせ、不安解消や仲間意識の醸成にもつながります。
つまり、懇親会の成功は「来てよかった」「この会社に入りたい」と思える体験作りにかかっています。
幹事さんは、この連鎖を生み出す「体験デザイナー」としての役割を意識しましょう。
【準備編】幹事が押さえるべき段取り・チェックリスト
1. 日程調整と会場探しのポイント
準備の9割はこの段階で決まります。
まずは日程調整からスタート。
- 月末や月初は避け、複数候補日を提示する
- 「調整さん」「TimeRex」などの日程調整ツールを活用し、出欠管理を効率化
- 学生の学業や他社選考に配慮し、参加は強制しない(オワハラ対策)
続いて会場選びです。
- 駅から徒歩5分以内などアクセス重視
- 参加人数に合った広さ(広すぎず、狭すぎず)
- プロジェクター・マイク・ホワイトボードなど設備の有無を確認
- カフェ風や非日常的な空間(ルーフトップ、クルーザー等)で特別感を演出
会場予約は最低でも1カ月前、できれば2~3カ月前が安心です。
2. 余興・交流企画・ギフトの準備
参加者同士の距離を縮めるため、余興や交流の工夫は必須です。
- 自己紹介:「漢字一文字で自己紹介」「最近のマイブーム」など話題性を重視(1人3分以内)
- アイスブレイク:「共通点ビンゴ」「マシュマロチャレンジ」「ワードウルフ」など初対面でも盛り上がるゲーム
- 会社理解を深める:「企業クイズ」「謎解き」「オフィス見学ツアー」など
また、ちょっとしたギフトやお土産を用意すると、参加者の満足度もアップします。
3. 進行・挨拶の台本準備
当日慌てないための進行表と挨拶例文も用意しましょう。
- 開会の挨拶(幹事):会の趣旨と感謝を簡潔に
- 歓迎の挨拶(主催者代表):会社の今後や学生への期待を伝える
- 乾杯の挨拶:上から3番目の立場の方が担当
- 余興・企画の説明:ルールを簡単明瞭に
- 閉会の挨拶:感謝と今後への期待を述べる
挨拶例文は後述します。
4. ハラスメント対策とリスクマネジメント
今や幹事さんにとって必須の視点です。
- 参加は任意・途中入退場自由・オンライン参加も選択肢に
- 飲酒や「無礼講」の強制はNG、ノンアルコール中心の配慮
- 個人情報やプライベートな質問は避けるよう事前周知
- 写真撮影・SNS投稿は必ず事前承諾を取る
- セクハラ・パワハラ対策の相談窓口を案内
「エンジョイハラスメント」「オワハラ」などのリスクを未然に防ぐことが、参加者の信頼獲得につながります。
5. 準備段階のチェックリスト
- 日程調整の完了・出欠リスト作成
- 会場予約・下見・設備の確認
- 進行表・台本・挨拶例文の準備
- 余興・企画・ギフトの準備
- 参加者への案内メール送信(服装・持ち物・注意事項など)
- ハラスメント対策・写真共有ルールの周知
事前準備をしっかり行うことで、当日の運営が格段にスムーズになります。
【当日編】受付から進行、トラブル対応のコツ
1. 受付~開会挨拶・乾杯まで
受付は定刻通り開始するためのカギ。
- 受付担当を明確に決める
- 名札・資料・お土産の配布準備
- 参加者リストで出欠確認
開会の挨拶は雰囲気を決める大事な一言です。
最初は「私も緊張しています」と素直に伝え、場を和ませましょう。
続いて、主催者代表の歓迎挨拶→乾杯の挨拶と進みます。
【開会の挨拶例文】
皆さま、こんばんは。本日はお忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございます。
本日の司会を務めさせていただきます○○です。
この懇親会が、皆さまにとって有意義な交流の場となるよう尽力いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
【乾杯の挨拶例文】
それでは、皆さまのご健勝と、○○株式会社の今後ますますのご発展を祈念し、乾杯!
2. 進行・余興のタイミングとコツ
食事・歓談タイムは、乾杯後「ご歓談・ご飲食をお楽しみください」とアナウンスし、自由な交流を促します。
30分ほど経過し、場が温まってきたら余興や企画をスタート。
余興進行のポイント
- ルール説明は簡潔に、誰でも分かる内容に
- 進行が遅れている場合は、その旨を参加者に伝え、退出希望者のフォローを忘れずに
- ハラスメントや個人情報に関わる話題は絶対に避ける
場が盛り上がったら、写真撮影タイムを設定するのもおすすめです(事前承諾必須)。
3. オンライン懇親会の場合の注意点
オンライン開催では、対面以上に「雰囲気作り」と「参加のしやすさ」が重要です。
- 司会者は声のトーンや表情をオーバー気味に
- チャット機能を活用し、リアルタイムで質問や感想を共有
- 途中参加・途中退出が自由であることを事前案内
オンラインでも、アイスブレイクやクイズ企画を取り入れることで、距離感を縮めることができます。
4. よくあるトラブルとその対応策
- 進行が押してしまう→「この後の予定がある方は、どうぞご遠慮なくご退出ください」と一言添える
- 体調不良者が出た場合→速やかに休憩スペースや救護対応
- 飲酒トラブル→ノンアルコールをメインに、飲酒の強要は絶対にしない
- 個人情報流出リスク→写真撮影・共有は事前承諾、SNS投稿ルールを明示
どんなトラブルにも「迅速・丁寧・冷静」に対応することが信頼構築のカギです。
【終了後編】アフターフォローとマナー
1. 経費精算・交通費対応
懇親会の費用は、内容によって「接待交際費」「採用教育費」「福利厚生費」など分類が異なります。
- 福利厚生費は「全従業員が対象」であることが条件
- 接待交際費は一人当たり税込11,000円以下なら会議費特例あり
- 交通費精算方法(全額支給 or 一律支給)は事前に案内
- 領収書が必要な場合は、学生に印鑑や書類準備を促す
経理担当と連携し、ミスのない精算を心がけましょう。
2. お礼メール・感想の共有
幹事さんからは、懇親会終了後すぐに「ご参加ありがとうございました」のメールを送るのがマナーです。
- 具体的な感想や今後への期待を添えると好印象
- 学生側にも、お礼メール送付を推奨する
【お礼メール例文(幹事→学生)】
本日はご多用の中、懇親会にご参加いただき誠にありがとうございました。
皆さまの積極的なご参加のおかげで、和やかで有意義な時間となりました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
3. 写真共有とプライバシー配慮
集合写真やスナップ写真の共有は、参加者同士の一体感を高める一方で、プライバシー管理も重要です。
- GoogleフォトやDropbox、LINEなどで限定共有
- 事前に写真掲載承諾書を回収、SNS投稿ルールを明示
- 無断での顔写真SNS投稿は絶対に避ける
法的リスクを避けるためにも、ルール整備と丁寧な周知を徹底しましょう。
【就活イベント懇親会のコツ&注意点まとめ】
1. 主役は学生!安心できる雰囲気作り
- 座談会や先輩社員との交流タイムを十分に確保
- 質問は「社員のホンネが聞けるテーマ」に絞る(やりがい・キャリアパス等)
- 個人給与や私生活などプライベートな質問は避けるよう事前に伝える
学生が自然体で話せる雰囲気が、最終的な満足度を左右します。
2. 交流を促す座席・フード・ゲームの工夫
- 共通点(出身地や趣味など)でグループ分けし、自然な会話を促進
- ビュッフェ形式やBBQなど、自由に動けるフードスタイルを選ぶ
- 初対面でも盛り上がるアイスブレイクを用意する
「初参加でもすぐ打ち解けられた!」と言われる工夫が大切です。
3. よくある失敗とその回避策
- 「私服OK」と案内しても周囲がスーツで浮いてしまう→清潔感ある服装を推奨
- 長すぎる自己紹介・過度な自己PR→「懇親会は交流の場」と事前に説明
- 進行の押し・トラブル→臨機応変にフォローし、退出希望者にも配慮
細やかな気配りが「また参加したい」と思わせるポイントです。
4. ハラスメントリスク管理は最重要
- オワハラ(就活終われハラスメント):参加は任意・複数日程・オンライン対応を
- アルハラ(アルコールハラスメント):飲酒強制は絶対禁止、ノンアル中心
- 就活セクハラ:セクハラ防止研修・相談窓口の案内を徹底
企業の評判や信頼を守るためにも、幹事さんのリスク管理は不可欠です。
【まとめ】幹事さんの一工夫が就活イベント懇親会を変える
就活イベント懇親会は、企業と学生の架け橋となる大切な場です。
幹事さんの気配りと工夫次第で、参加者全員の満足度や企業のブランドイメージが大きく変わります。
本記事でご紹介した準備・進行・アフターフォローのノウハウや注意点を実践し、ぜひ「来てよかった」と言われる懇親会を実現してください。
そして、会場探しや予約の際は、信頼できるグルメプラスなどの便利なサービスもぜひご活用を!
あなたの懇親会が、参加者全員にとって有意義な時間となることを心から応援しています。