社内懇親会の幹事を任されて、「どこから手を付ければいいの?」「みんな楽しんでくれるだろうか…」と不安に感じていませんか?
会場の選び方や案内状の書き方、進行やゲーム、会計処理、さらにはトラブル対応まで、やることは山積みです。
そんな幹事さんの悩みや疑問を解消し、安心して社内懇親会を成功に導くためのノウハウを、この記事で徹底解説します。
目次
目次
- 会場選び・予約のポイント
- 案内状・案内メール作成のコツと例文
- 当日運営編:進行・盛り上げのコツ
- 終了後の対応・事後フォローアップ
- よくある失敗・トラブルとその回避策
- インクルーシブ&最新型懇親会のアイデア
- まとめ
なぜ今、社内懇親会が重要なのか?
現代の社内懇親会は、単なる「飲み会」ではありません。
テレワークの普及や部署間の壁が生まれやすい今こそ、社員同士のコミュニケーションを活性化し、チームワークやエンゲージメント(組織への愛着・やりがい)を高める戦略的な場として、その価値が見直されています。
実際、「参加前は面倒だと思っていたけど、終わってみたら楽しかった!」という声も多く、懇親会は“参加前の心理的ハードル”さえ乗り越えれば、組織の一体感や生産性向上にも大きく貢献できるイベントです。
幹事さんの役割は、単なる段取り役から「社内マーケター」へと進化しています。
企画・準備編:成功のための段取りとチェックリスト
1. 懇親会の目的を明確にする
まずは「なぜこの懇親会を開くのか?」を明確にしましょう。
目的がはっきりしていないと、会の内容や雰囲気がぼやけてしまい、参加者の満足度も下がりがちです。
例えば…
- 新入社員の歓迎
- 部署間の交流・連携強化
- プロジェクト成功の慰労
- 年度末の労い・忘年会
目的によって会場・レイアウト・企画内容も変わります。
案内状や当日の挨拶でも、この目的をしっかり参加者に伝えましょう。
2. 幹事チームの編成と役割分担
一人で全てを抱え込むのはNG。
以下のように、複数人で役割分担をすることで抜け漏れや負担を減らせます。
- 運営リーダー(全体統括・進行管理)
- 会場係(会場選定・下見・予約)
- 手配係(飲食・備品・景品手配)
- 広報係(案内メール作成・出欠管理)
- 会計係(予算管理・会費徴収・精算)
- 制作物係(案内状・ポスター・映像等)
- 司会進行(台本作成・当日の司会)
チームで協力し合うことで、より良いアイデアや細やかな配慮が生まれます。
3. 日程調整と会場選定
日程は、役員やキーパーソンのスケジュールを優先確認し、候補日を複数挙げてアンケートで決めるのがベターです。
月末や繁忙期は避け、できれば平日夜に設定すると参加率が高まります。
会場は2〜3ヶ月前(繁忙期は半年前)には予約を。
参加人数・目的に合った広さや雰囲気、設備(プロジェクター・マイクなど)を確認し、必ず下見をしましょう。
4. 予算と会費の設定・会計処理のポイント
主な費用項目は以下の通りです。
- 会場費
- 飲食代
- 備品・景品代
- 雑費(印刷・交通費など)
一人あたり3,000円〜7,000円が相場です。
会社経費で処理する場合、「福利厚生費」として計上するには「全社員または部署全体が対象」「社会通念上妥当な金額」が条件です。
会費はなるべく事前徴収し、支払方法やキャンセル規定を案内状に明記しましょう。
5. 準備完了チェックリスト
下記の時系列チェックリストを活用し、抜け漏れなく進めましょう。
- 【3ヶ月前】目的決定/幹事チーム結成/予算案作成/候補日の設定/会場リストアップ・下見
- 【2ヶ月前】日時決定/会場予約/案内状ドラフト/企画検討開始
- 【1ヶ月前】案内状送付・出欠確認/飲食手配/景品・備品手配/挨拶依頼
- 【2週間前】出欠締切/参加者リスト確定/プログラム・台本作成
- 【1週間前】リマインドメール送信/担当ごと最終確認/景品購入・搬入
- 【前日】持ち物チェック/会計用お釣り準備/天候・交通確認(屋外時)
このリストを活用すれば、初めての幹事でも安心です!
会場選び・予約のポイント
会場選びでチェックすべきポイント
会場選びは懇親会の満足度を大きく左右します。
以下のチェック項目を参考にしてください。
- 目的・人数に合った広さ・雰囲気か
- アクセスの良さ(駅近・タクシー利用しやすい)
- 飲食内容(アレルギー・宗教対応可)
- 設備(プロジェクター・マイク・BGM・Wi-Fiなど)
- レイアウトの自由度(立食・着席・ステージ有無)
- バリアフリー対応
- 予算に合っているか
- 下見での実際の印象(清潔感・空調・導線など)
Web写真と実物のギャップが大きいことも多いので、必ず現地で確認を!
人気の会場は早めの予約が必須です。
グルメプラスの活用もおすすめ
「どんな会場がいいか分からない」「条件に合う会場を探すのが大変…」という方は、グルメプラスなどの会場探し・予約サービスを活用すると便利です。
条件指定や下見予約、プロによるサポートが受けられ、幹事さんの負担を大きく減らせます。
案内状・案内メール作成のコツと例文
案内状に必ず入れるべき項目
案内状は「参加したくなる雰囲気づくり」と「情報の明確化」がポイントです。
- 開催日時・場所(地図・URL)
- 会費と支払い方法・期限
- 出欠締切日
- 幹事の連絡先
- 懇親会の目的や魅力(例:豪華景品、特別ゲストなど)
- キャンセルポリシー(例:「〇月〇日以降はキャンセル料が発生します」)
案内状例文(メール用)
下記は社内向け懇親会案内メールの例文です。
件名:【ご案内】◯◯部 懇親会開催のお知らせ 本文: 皆さま お疲れ様です。◯◯部 幹事の〇〇です。 この度、部署の親睦を深めるため、下記の通り懇親会を開催いたします。 【日時】〇月〇日(〇)19:00〜21:00 【場所】□□レストラン(地図はこちら:https://〜) 【会費】4,000円(事前振込/振込先は別途ご案内します) 【内容】美味しいコース料理+豪華景品が当たるビンゴ大会 【出欠締切】〇月〇日(金)まで 【キャンセル規定】〇月〇日以降のキャンセルは、会場規定によりキャンセル料が発生します ご参加いただける方は、〇月〇日までに本メールへご返信、または下記フォームからご回答ください。 →出欠フォームURL 皆さまのご参加を心よりお待ちしております! 幹事:〇〇(内線0000/メール:xxx@xxx)
案内文は堅すぎず、どこかワクワクするような要素を盛り込むのがコツです。
当日運営編:進行・盛り上げのコツ

1. 空間演出と雰囲気づくり
受付時からBGMで明るい雰囲気にし、ステージやレイアウトも工夫しましょう。
全員が交流できるよう、「くじ引き席」「シャッフルランチ」形式や、移動自由な立食形式もおすすめです。
2. 交流を促すゲーム・アクティビティ例
- 自己紹介ビンゴ:他の参加者に話しかけてマスを埋める
- 共通点探しゲーム:チーム内で共通点を探し数を競う
- ビンゴ大会:景品を用意すれば盛り上がる
- 会社クイズ大会:自社にまつわるクイズでチーム戦
- ペーパータワー:紙だけで高いタワーを作るチーム戦
- イラスト伝言ゲーム:絵だけでお題を伝える
「参加型」「協力型」を意識して選ぶと、自然と会話と笑顔が生まれます。
3. 司会進行のコツと台本例
スムーズな進行のため、進行台本は必須。
挨拶やゲーム説明、BGMの切り替え、締めのタイミングなど、細かくシミュレーションしておきましょう。
挨拶を頼む方には、事前に持ち時間(1~2分)を伝え、簡潔な内容をお願いするのがマナーです。
標準的な懇親会の流れ
- 開会宣言・司会者挨拶
- 代表者(役職上位)の挨拶
- 乾杯の挨拶(3番目に役職が高い方)
- 食事・歓談
- 余興・ゲーム
- 中締めの挨拶(2番目に役職が高い方)
- 閉会挨拶・事務連絡
- 退場・見送り
進行台本例(抜粋)
19:00 開会宣言・司会者挨拶(BGMを流しながら) 19:05 代表者挨拶(役職・氏名を紹介) 19:10 乾杯の挨拶 → 乾杯後はBGMを華やかに 19:15 食事・歓談タイム(45分) 20:00 ゲーム・余興(30分) 20:30 歓談タイム(15分) 20:45 中締めの挨拶 20:50 閉会挨拶・事務連絡 20:55 退場・見送り(締めのBGM)
時間管理は徹底し、予定終了時刻の10分前には締めに入るとスマートです。
終了後の対応・事後フォローアップ
1. 会計報告と透明性
会費徴収がある場合は、終了後速やかに収支報告書を作成し、参加者や上司に提出しましょう。
「収入」「支出」「余剰金の扱い」まで明記すれば、幹事としての信頼度もアップします。
2. お礼メール・写真共有のポイント
翌日中に参加者全員へお礼メールを送りましょう。
準備や挨拶を引き受けてくれた方には、個別に感謝を伝えると好印象です。
写真共有は、限定公開のアルバム(Googleフォト・Dropboxなど)を利用し、プライバシー・肖像権に配慮しましょう。
3. 効果測定と次回への提案
事後アンケートで「他部署と交流できたか」「参加して良かったか」などを聞くと、次回の改善点や懇親会の“組織的価値”を可視化できます。
経営層への報告では、「離職リスクの低減」「エンゲージメント向上」など、具体的な効果を強調しましょう。
よくある失敗・トラブルとその回避策
1. 退屈な会・内輪ノリ・盛り上がらない会
- 目的が曖昧→事前に明確な目的設定&参加型企画を!
- 特定メンバーだけが楽しむ→アンケートで多様な意見を取り入れ、席やチームをシャッフル
- 進行がグダグダ→詳細な進行台本&事前リハーサルを
2. ドタキャン・直前変更
- 案内状にキャンセル規定を明記し、会費はなるべく事前徴収
- リマインドメールで直前連絡を防止
- 発生時は冷静に会場と連絡・会計処理を
3. 盛り上がらない時のリカバリー
- 即興でできる簡単なゲーム(じゃんけん大会、クイズなど)を用意
- トークテーマカードを各卓に配布する
- 幹事・司会が孤立している人に積極的に声をかける
4. インクルーシブな配慮
- ノンアルコール飲料を充実
- アレルギー・食事制限への対応(事前アンケート)
- バリアフリー・静かなスペースの確保
- 参加を強制しない柔軟な運営
インクルーシブ&最新型懇親会のアイデア
1. ダイバーシティ&インクルージョンの視点
年齢・役職・性格・宗教・家庭環境など、多様な社員が安心して参加できる懇親会を目指しましょう。
- 食事の多様性(ベジタリアン、ハラル、アレルギー対応)
- アクセシビリティ(車椅子対応、静かなコーナー設置)
- 家庭事情への配慮(短時間開催、ファミリーデー化)
2. ハイブリッド・バーチャル懇親会
リモートワーク時代には、オンライン参加もできるハイブリッド型や、全員オンラインのバーチャル懇親会も有効です。
- オンライン投票やクイズツール(Slido、Mentimeterなど)で一体感を演出
- バーチャルオフィスツール(oVice、MetaLifeなど)で偶発的な交流を創出
- リモート謎解きやオンラインビンゴなどゲーム性のある企画を導入
オンライン参加者にも発言や主役の機会を積極的に設けましょう。
まとめ:幹事さんの一歩を応援します
社内懇親会の幹事は、段取りや会場探し、進行、トラブル対応まで大変なことが多いですが、その分「みんなが楽しんでくれた」「部署の雰囲気が良くなった」という達成感も大きい役割です。
この記事のチェックリスト・ノウハウ・例文を活用すれば、初めての方でもプロ並みの幹事として安心して運営できます。
もし会場探しや企画で迷ったら、グルメプラスのような専門サービスも活用し、あなたらしい素敵な懇親会を実現してください。
幹事さんの一歩が、会社の明日をもっと明るくします。応援しています!