茅乃舎の鍋シリーズに水炊き出汁が通販で登場

肌寒くなってきたこの頃、温かい食べ物が恋しい季節になりました。特に鍋物なんかがいいですよね。そこで今回は、出汁で有名なあの茅乃舎さんから発売された水炊き出汁のご紹介です。しかも通販で手に入るのでお手軽に楽しむことができます。

本業は醤油醸造の老舗

茅乃舎さんといえばお出汁です。とはいえご存じない方もおられるかもしれないので、簡単にご紹介です。

そもそも茅乃舎とは、九州は福岡に本拠を置く総合食品メーカー「久原本家グループ」の運営する店舗の事。久原本家は創業明治26年、醤油醸造の老舗です。元々は旧久原村（現在の久山町）のちいさな醤油蔵でした。

村長である河邉東介氏が設立し、そこから昭和26年に有限会社として久原調味料を設立。昭和33年に株式会社へ変更すると、昭和50年には袋詰め商品の販売を開始。昭和55年から醤油だけでなくタレやスープなどの加工調味料に着手し、順調に業績を積み重ねていきます。平成27年からは世界規模で事業を展開します。ベトナム法人を設立し、翌年平成28年にはアメリカ法人も設立しました。そして平成17年、ついに福岡県糟屋郡久山町に地元の食材を守り、食文化を後世に伝える舞台として「御料理茅乃舎」を開業します。

実際の店舗は茅葺きで、使われた萱の重さはなんと80トンにもなります。現在では全国展開されており、店舗数は39となっています。

そもそも何故に出汁？九州と言えば人気のアレです！

そもそもの話、なぜ出汁なのか。実は巷で人気の「あごだし」の本場は九州北部なのです。

「あごだし」はトビウオの出汁ですが、九州北部ではトビウオが特産品。その歴史はかなり古く、江戸時代から名産品として有名でした。実際に平戸藩主（現在の長崎県）松浦静山の側室であった蓮乗院と言う方の日記にも記述があります。また、付き合いのあるほかの大名家にもおすそ分けをした記述があり、当時から特産品として知名度が高かったことが推察できます。

「あごだし」の語源は「あごがはずれるほど美味しいから」という説もあり、全国的に人気が爆発したのは平成25年頃からと言われています。その当時、ユネスコ無形文化遺産に和食が登録され、そこから和食の基本ともいえる「出汁」に注目が集まりました。その中でカツオなどと比べると知名度が少なかったあごだしにもスポットライトがあたり、現在のような高い知名度につながったのでしょう。元々九州ではラーメンなどの出汁に使われていたこともあり、手軽にその味を体験できる環境にあったことも大きいかもしれません。

九州は福岡と言えば？もちろんアレです！

そもそもの話、何故福岡と言えば水炊きなのか。調べてみた所、元々は日本料理ではなく洋中の合わせ技で生まれた料理なんだそうです。水炊きの老舗の創業者、林田平三郎が考案した料理で、西洋料理のコンソメと中国料理の鶏の水煮をあっさりしたスープ仕立てにして、そこに白菜などの野菜や締めのうどんや雑炊と言った日本要素を加えて作り出したものである（参考HP：まるごと福岡・博多）とのことです。ここでミソなのは「あっさりスープ」というところでしょうか。そこで和食の出汁と上手く噛み合ったという事なのかなと思います。

かと言って一般家庭で上手く出汁を作るのは結構難しい。でもやっぱりどうせなら美味しい水炊きが食べたい。と言うことでご紹介するのが茅乃舎さんの「博多限定水炊きのだしとつゆ」です。

毎年秋冬限定の通販商品として発売されている「鍋シリーズ」ですが、ついに博多の水炊きが登場しました。もちろん「あごだし使用」です。だしとつゆが別々になっていることが最大の特徴で、だしとつゆが引き立て合い、最後まで鍋つゆのうまみの味わえるとのことです。季節限定商品なので気になる方はぜひ試してみてください。

今回は水炊き出汁の通販商品のご紹介でしたがいかがだったでしょうか。これからの季節、鍋物が美味しい季節です。実際にお店に行くのもたのしいですが、本格的なお店の鍋の味を家庭で手軽に楽しむというのもいいものです。ぜひ一度お試しください。てじっくり煮込んでスープを取り、食べることで芯から体が温まります。