水炊きを美味しく食べる基本的な食べ方

水炊きを美味しく食べるには、材料の吟味と作り方が大切です。その他にも食べ方によって味が変化します。具材の出汁が出たスープを柚子胡椒と一緒に食べるのが通の楽しみ方です。ポン酢や薬味を入れても風味が増して臭い消しになります。

水炊きの九州博多風と関西風

水炊きは鍋に水を張って鶏肉と野菜を煮込んで料理する、日本の料理になります。醤油や味噌などのアレンジをしたりポン酢などを調味料にしていただくのが基本です。関西で多く食べられることがあり、地鶏や軍鶏などを調理して肉の新鮮な味わいを楽しむのと、やはりお酒などと一緒に食べることが大人の嗜みになっております。

本場は関西と九州の博多ですが、アレンジした鶏鍋は全国にありそれぞれ特徴があるのです。水炊きの良いところはその地域で採取された野菜や、地域の名産物の鶏肉を使ってアレンジ出来ることにあります。

基本的な味付けは皮や骨が付いたままの取りの腿肉をぶつ切りにして、骨や肉から出る滋味を出汁にして野菜を煮込んでゆくのです。野菜と鶏肉のスープが白濁してきたら食べ頃になります。

関西では鶏肉だけではなく豚肉を入れて、昆布出汁を追加するのがアレンジのポイントです。白菜やネギを投入してポン酢で食べるのが関西風と言われており、現在全国で一般的なイメージの水炊きは関西風だと言われています。

水炊きの食べ方と加える具材

水炊きは軍鶏や地鶏などを加えて、白菜などと一緒に食べるシンプルな鍋料理になります。鶏肉の味を味わうために、具材はシンプルにすることが王道ですが、肉団子を入れたり季節の野菜を入れれば味わいは複雑になり栄養バランスにも優れるのでお勧めです。

さらに食べ終わったら、鍋にお米を入れたりウドンを投入しても美味しくいただくことが出来ます。

食べる時にはツユを用意しておきますが、ツユはポン酢ベースにして水炊きの出汁で割って、柚子胡椒やネギなどを加えると味がふくよかになるのです。その他にもお好みで紫蘇やトウガラシなどを加えてもいいですし、少量のお酒を隠し味にする場合もあります。

この和風のツユが煮立てて柔らかくなった鶏肉とよく合い、ツユを吸ってくれるので食欲を増進させる効果があるのです。柑橘類のツユなので、体の内側からポカポカと増進効果がありますし、鶏肉の骨と肉から出たコラーゲンでお肌にも効果的な栄養価の高いお鍋になります。冬場の定番として本場博多では楽しまれているのです。

水炊きを鶏肉団子で楽しむ

骨付きの鶏肉の腿肉を食べた後は、鶏肉ミンチ団子をオーダーして木製のスプーンで丸めて、熱く煮立ったスープに投入して出来立てを口に運びます。適度な軟骨のコリコリした歯触りと、鶏肉と野菜から出たジューシーなスープをよく吸い込んで、肉団子は食欲をそそる味わいになるのです。

ジューシーでヘルシーで、和風のポン酢や柚子醤油のツユとの相性も抜群で、ご飯のお供にもお酒のつまみにもぴったり最適になります。水炊きは鶏肉の旨味をダイレクトに味わえるので、鶏肉の産地では外れのない鍋料理なのです。

鶏肉団子を食べ終わったらさらに濃厚な出汁が出ていますので、季節の野菜を投入して楽しむこともできます。ニンジンやキノコやホウレン草など、何にでも合うのでお好みで野菜を食べればビタミンの補給も出来るのです。豆腐などのヘルシーな食材を加えてもいいかもしれません。

最後は太めのちゃんぽん麺や雑炊で終えるのが定番です。さっぱりした食感であり、一緒に馬刺しや空揚げなどを食べる人もいます。ボリュームたっぷりで滋養になるので、体力の落ちた冬場には最適なお鍋です。

水炊きは基本的には鶏肉料理ですが、地域の特産物を入れてアレンジが可能な万能な料理です。鶏肉でタンパク質を補給して、野菜でビタミンを摂取して雑炊で締めるという王道の流れを楽しむことが出来ます。ポイントは美味しい鶏肉を選ぶことであり、難しい鍋料理ではないので自宅でも楽しむことが出来るのです。