水炊きの味は原材料が違うだけで大きく変わる

一口で美味しいと感じられる水炊きを食べたい人のために、原材料による風味の違いなどをご紹介します。地域によって鍋に入れる食材にも差があり、バランスを考えて食材を選ぶことが美味しいスープを作るためにも重要です。

肉類の味わいにも違いがある

原材料にこだわりを持った水炊きを食べたいのなら、鍋の中にどういった肉類が含まれているのか調べることも重要です。良いお肉を選ぶだけで出汁の味も大きく変わり、鍋全体の風味に影響します。

脂身が付いていて美味しそうな鶏肉を選ぶだけでも十分に良い出汁は取れますが、スープの深い旨味を楽しみたいのなら骨付きの鶏肉を選ぶのもおすすめです。骨から取れる出汁が肉や美味しくするだけでなく、野菜との相性の良さも堪能できます。

美味しい水炊きを提供している有名店は、肉の味だけでなく骨から取れる出汁の風味も比べながら鶏肉を選んでおり、スープを一口飲むだけで違いを感じられると好評です。骨付き肉を原材料として使うとアクや血合いが出てしまうために、臭みを残さないように丁寧にアクなどを取り除く技術も求められます。

つみれの中に軟骨を加えることで旨味を深くして、コリコリと食感を楽しめるように工夫している店舗も珍しくありません。レンコンなどの食感が良い野菜をつみれに入れている店舗も多く、風味と食感のバランスを考えて原材料を選ぶのが美味しい水炊きを楽しむコツです。

関西や博多などの地域による味わいの違い

地域によって水炊きの風味は大きく違い、博多風は水に具材を入れてから時間をかけて煮立てるのが特徴です。骨付き肉を原材料として使うことが多いのも博多風の水炊きの特徴で、他の地域で作られる水炊きのスープが透き通っているのと比べて、博多風の伊豆滝はスープが白く濁っています。

白菜やネギではなくキャベツが原材料として使われるために、他の地域で提供される水炊きとは食感にも違いがあります。キャベツは包丁で切るのではなく、スープが染み込みやすいように手で千切ってから鍋に入れることも珍しくありません。

関西風の水炊きは昆布から出汁を取ることが多く、豆腐や白菜などを水炊きの原材料に使います。水炊きを提供する店舗次第では鶏肉ではなく牛肉や魚介類を入れており、肉類の違いによってスープの味にも差が出ます。水炊きの味わいは地域や店舗ごとに大きな違いがあるので、自分の口に合うものを見つけるために複数の有名店に足を運び、原材料やスープのこだわりをチェックしてください。

アレンジされた鍋の味わいも好評

鶏肉や豚肉ではなく他の食材を水炊きの原材料として選ぶ有名店も増えており、女性から注目されているのがカモ肉です。カモ肉は濃厚な出汁が取れる原材料として話題になっていて、脂っこさもないので脂肪分の多さを気にする方々にも合っています。上手く調理しないとカモ肉の臭みが他の食材にも染み込んでしまうので、水炊きの調理に慣れている人間が原材料に選ぶことが多いのが特徴です。

濃厚な出汁を取るために貝類が水炊きの原材料に選ばれる場合もあり、アサリや牡蠣やハマグリなどの貝類を入れることでスープにも濃厚な旨味が出せます。貝が並んでいる鍋は見た目にも美しいために、料理をカメラで撮影するのが趣味という人とも相性が良い鍋料理です。

カニも鮮やかな赤色を視覚で楽しめる原材料だと人気が高く、しつこくない透き通った旨味をスープに加えてくれます。解凍したカニを原材料に使う場合は、時間をかけて解凍させないとスープに臭みが出てしまうので、扱いが難しいと言われる食材の一つです。

骨付き肉や貝類などで出汁を取るといった工夫をするだけで、濃厚な旨味を持つスープを作り出せます。水炊きは原材料を少し変えるだけで味も大きく変わるので、いくつもの有名店に足を運ぶことで味の違いを楽しむことをおすすめします。